Windows10 を導入したらESファイルエクスプローラーからアクセスができなくなった
先日 Windows7 PC をクリーンインストールで Windows10 にアップグレードして、各種環境を再構築し終えたと思ったら、タブレット端末の Nexus7 から LAN 経由でのアクセスができなくなっていた。
最初は OS を更新したことによるパスワードの再設定やローカル IP アドレスの指定等で再度アクセスできるかと思いきや、何度試そうがなかなか上手くいかない。
一応思い当たるフシはあったものの、いちいち試行錯誤するのも辛くなってきたので Google 先生にお伺いを立てたところあっさりと解決方法が見つかった。Google 先生やっぱ凄ぇwww
今後同様の事態に遭遇したときのため、備忘録として ESファイルエクスプローラーの Windows10 搭載 PC との LAN 接続設定の手順を残しておこうかと。
ちなみにここで行うのは ESファイルエクスプローラー側での設定で、PC 側のホームグループ設定や共有設定等は既に完了していることが前提。
ESファイルエクスプローラーから Windows10 へのアクセスできない原因
接続先PC は同じであれど 中身(OS)が Windows7 から Windows10 に変わればもうそれは別物なので、元々 Windows7 を対象として接続設定を行っていた ESファイルエクスプローラーからのアクセスが無効になるのは当然の結果。
だがそれなら Windows10 を対象に再度接続設定を行えば問題ないはずだが、いくら ESファイルエクスプローラーの LAN 接続設定を行っても「サーバーが見つかりません」と表示されてアクセスができないままだった。
色々と原因を調べてみた結果、どうやら以下のことがアクセス不能の原因らしい。
- Windows10 へのサインインに Microsoft アカウントを使用している
- Microsoft アカウントでサインインしている PC への接続設定方法は従来とは若干異なる
Windows10 へのサインインに使用するアカウントには「ローカルアカウント」と「Microsoft アカウント」があり、従来の PC サインインにはローカルアカウントを使用していたが、Windows10 からはローカルアカウントではなく Microsoft アカウントが公式に推奨されている。
そのため Windows10 クリーンインストール直後はローカルアカウントを使用していたものの、その後程なく確かに Microsoft アカウントに切り替えていた。
……で、ESファイルエクスプローラー側の LAN 接続設定も、Microsoftアカウントでサインインしている PC への接続設定はローカルアカウントでサインインしていた Windows7 の時の設定とは若干手順が異なるとのこと。
このふたつが原因となり、今回の ESファイルエクスプローラー から Windows10 PC へのアクセス不能問題を引き起こしていた。
ちなみに参考にしたのは以下のサイト。
Windows10の共有フォルダにESファイルエクスプローラからアクセス出来ない問題
引用 – 渋川パソコンサポートブログ
Microsoft アカウントでサインインしている Windows10 機への接続設定方法
従来のローカルアカウントではなくMicrosoft アカウントでサインインしている Windows10 PC への ESファイルエクスプローラー の LAN 接続設定は以下の通りになる。
ESファイルエクスプローラーの「ネットワーク」>「LAN」から対象となる Windows10 PCを選択し、「サーバーの編集」で以下のように設定。
- ドメイン:対象 PC の IP アドレスを入力(下記サーバーと同様の IP アドレス)
- サーバー:対象 PC の IP アドレスを入力(最初から自動的に入力されているはず)
- ユーザー名:Microsoft アカウントのメールアドレス
- パスワード:Microsoft アカウントのパスワード
- 表示:ESファイルエクスプローラーで表示される対象 PC 名なので、自由に任意の名前を入力
基本的には Windows7 PC への接続の時とほぼ同じ設定内容だが、大きく異なるのは以下の3つ。
- ドメイン欄にも対象 PC の IP アドレスを入力する必要が出てきた
- ユーザー名にはローカルアカウントではなく Microsoft アカウントのユーザー名(メール)を入力
- パスワード欄にはローカルアカウントではなく Microsoft アカウントのパスワードを入力
自分で調べた上で Microsoft アカウントに切り替えていたのでまぁユーザー名とパスワードは何となく予測がついたが、ドメイン欄にも IP アドレスの入力が必要というのは、Windows7 の時は空欄でも何ら問題なく接続できていたので完全に予測の外だった……
色々調べてみるとこの問題は最初期の Windows10 では発生せず、どうやらいくらかあった Windows Update のいずれかのタイミングで発生した模様。
多分無線接続時のセキュリティ向上等あたりが理由とも思うが、詳細な原因は今のところ不明。もしかしたら ESファイルエクスプローラー側の仕様変更かもしれないし。
ちなみにこの問題は従来通りローカルアカウントでサインインしている PC との接続では発生しないようで、どうやら Microsoft アカウントでのサインインを行っている PC 特有の問題らしい。
ならば手っ取り早いのは PC へのサインインをローカルアカウントのままにしておくこと。そうすればこのアクセス不能問題は回避できる。
しかし Windows10 へのサインインは前述の通り公式が Microsoft アカウントを使用することを推奨しており、また今後 Windows のライセンス認証が Microsoft アカウントと紐付けされることを鑑みても、やはり PC へのサインインは素直に Microsoft アカウントを使用する方が無難ではある。
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