旧ブログサイトの過去記事は全て移行すべきか否か
複数運営しているサイトやブログを統廃合しようとすると、必ずと言っていいほどぶち当たるのがこの問題。要は旧ブログはそのまま残して、新規ブログでは新たな更新から始めるという各自独立運営か、旧ブログは完全廃棄して過去記事は全て新規ブログに移行、新規ブログが旧ブログを完全吸収する形として運営していくか。
どちらも一長一短となる旧ブログと新ブログの取り扱いだが、現在新旧ブログの統廃合の問題に直面している身としては、少し思考の整理も兼ねてまとめてみようかと。
旧ブログサイトをそのまま残存・独立運営していく案
要はこれまで書き綴ってきた過去記事を新ブログには移行せずに、そのまま旧ブログに残しておくという方法。この方法の特徴は以下のようになる
- 過去記事の移行という余計な手間がかからない
- これまで運営してきた旧ブログにかけてきた手間暇が無駄にならない
- 新ブログに同内容の記事がある場合、検索エンジンにミラーサイトと見なされる危険がある
- 過去資産を引き継げないため、新ブログの充実に時間がかかる
- 新旧ブログの並行運営はかけられる時間が分散され、クオリティに影響する可能性がある
最も大きいのは「過去記事移行のための手間が省かれる」ことと、「過去資産を引き継げない新ブログの充実までのタイムラグ」の2点。
ミラーサイト云々についてはそもそも同内容の記事の存在は最初からタブーだし、プラグイン等によるリダイレクト処理等での対応策もあるので、放置は厳禁だがあまり大きな問題にはならない。
もし過去に作成したブログそのものに非常に手をかけた等深い思い入れがあったり、新ブログと何らかの形で差別化が図れる見込みがある場合などは、新旧ブログをそれぞれ独立運営するのもひとつの方法となる。
旧ブログを完全に廃し、新ブログに統合運営する案
旧ブログの過去記事全て(あるいは任意の一部)を新ブログに移行した後旧ブログは完全に閉鎖、新ブログ一本に運営を絞っていく方法。この方法の特徴は、
- 過去資産が引き継げるため、ブログ内容の充実が容易かつ早い
- 新ブログのみに絞った運営に手間暇を集中できるため、クオリティの向上が見込める
- 旧ブログを完全に廃するため、ミラーサイトとして検索エンジンにひっかかる恐れがない
- 旧ブログにかけてきた手間暇が無駄になる恐れがある
- 過去記事の数量次第で、移行作業に膨大な手間がかかる可能性がある
新ブログへの完全統合による一番のメリットは、やはり「過去資産の引き継ぎによる内容の充実」で、デメリットは「移行にかかる手間」となる。
どちらも過去記事の量が大きく関わっており、過去記事が多ければ多いほど得られる資産価値は大きく、かかる手間も膨大となり、少なければその真逆となる。
完全に新ブログに統合するならば気分的にも最もリフレッシュした状態になるだろうが、そのためにかかる手間暇というコストは、それをメインとした生活ならともかく、趣味あるいは副業の範疇で行っている人々にとっては中々支払うのが難しくなってしまう。
そこで良いとこ取りの第三案。
一定基準を満たした過去記事のみを移行し、新旧ブログを並行運営する案
良いとこ取りというか、我が儘を貫いた結果の妥協案というか。この方法の特徴は、
- 過去記事の移行にかかる手間が最小限に抑えられる
- 過去資産をある程度引き継げる新ブログは、開設初期からそれなりに内容が充実する
- 旧ブログにのみ残る記事も多いため、そのまま継続して維持可能
欠点は新旧ブログ同時運営による手間の分散から生じるクオリティ低下への懸念だが、思い切って旧ブログを過去記事公開のために現状維持のみに努めて更新は新ブログで行う、という方法も有りと言えば有り。
無論全く更新がない事による検索エンジンへの評価の問題がないわけではないが、そこら辺は管理人の運営スタイル次第かと。
新ブログへ移行する過去記事の選別基準も同様に管理人の判断次第だが、一般的には人気が高い記事を中心として判断するのが管理人とユーザー、双方にとって最も都合が良い基準のひとつになるだろう。
趣味のブログなら旧ブログを過去記事ごと閉鎖し、新ブログ一本で新規運営もアリ
過去記事をどうするかは、当事者である管理人がそれら過去資産に対する「どれだけ価値があるか」という判断で決定される。
もし過去記事の大半が取り留めもない日々の日記の類なら、それら全てを旧ブログ閉鎖に合わせて廃棄して、新ブログではゼロから記事を書き連ねていくというのも当然ひとつの手段になる。
だが内容に少しでも何らかの価値を感じるのなら、それがどんなものであれやはり中々捨てがたいモノになってしまうのは仕方がないため、新ブログ開設は過去記事を全て移行してから……ではなく、まずは新ブログを立ち上げた後、運営しながらゆるゆると過去記事を移行していってもいいんじゃないかと。
趣味でやってるブログやサイトに納期や期日等関係ないので、結局は管理人自身が最もストレスのない、一番納得のいく方法で運営していくのが一番かと。
……まぁ、これは自分自身に対する言い訳というか暗示というか(笑)
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